「川内理香子 LOVE, Wild Grape, Tiger, heart」が大田区立龍子記念館で開催。川内と龍子の時代を超えた対話に注目

美術手帖
大田区立龍子記念館で川内理香子の個展が開催。龍子の作品と並置し時代を超えた表現の共通性を探る。

概要

東京・大森の大田区立龍子記念館で、高橋龍太郎コレクション連携企画「川端龍子プラスワン」の前期展「川内理香子 LOVE, Wild Grape, Tiger, heart」が9月12日〜11月8日に開催される。「川端龍子プラスワン」は、日本屈指のアートコレクターとして知られる精神科医・高橋龍太郎のコレクションと連携し、高橋が注目する現代美術家と、日本画家・川端龍子(1885〜1966)の作品をともに紹介する企画である。龍子記念館では2021年以降、高橋龍太郎コレクションとのコラボレーション企画を継続してきた。今回は前期に川内理香子、後期に近藤亜樹を迎え、それぞれの作品と龍子の作品との対話を通じて、まもなく没後60年を迎える龍子の表現を再解釈する。

前期に展示を行う川内は、食や神話を起点に、身体、生命、他者性といったテーマを表現してきたアーティストである。本展では、高橋龍太郎コレクション所蔵の《LOVE》(2024)、《The tiger jumps over a dancing pretzel》(2024)、《Baby》(2022)などの大作をはじめ、針金を使用した《limb》(2018)、ドローイング《grow》(2019)などを紹介する。これらの作品が、龍子による《虎の間》(1947)や《山葡萄》(1933)などの大画面の作品とともに並置されるほか、旧川端龍子邸やアトリエにも川内の作品が展示される予定だ。

本展では、日本画と油彩という媒体や時代、モチーフの歴史的・文化的背景の違いを超えて現れる両者の表現上の共通性に目を向け、新たな視点から双方の作品をとらえることを試みる。なお、「川端龍子プラスワン」の後期展として、11月21日〜2027年1月24日には近藤亜樹による「吾は、わたしは、」が開催される予定だ。

(出典:美術手帖)

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