塚田優|さらに新たなるイメージ論へ向かって──前川修、佐藤守弘、増田展大編『イメージ論の冒険者たち』(前編)
概要
本記事は、前川修、佐藤守弘、増田展大編『イメージ論の冒険者たち』(東京大学出版会、2026年)の前編の書評である。同書は美学芸術学、美術史、写真/映像論、人類学などでイメージを論じてきた海外の主要論者24名を概説する。記事は、美術史と写真/映像論の論者に絞って系列化を試みる。美術史では、エルンスト・ゴンブリッチとジョン・バージャーの隔たりを美術史とニュー・アート・ヒストリーの違いとして捉え、ハンス・ベルティンクの人類学、リンダ・ノックリンのフェミニズム援用にも多様化を見る。写真/映像論では、ロラン・バルトの「ストゥディウム/プンクトゥム」からスーザン・ソンタグ、W・J・T・ミッチェルの「画像的転回」、レフ・マノヴィッチのニューメディア論へと至る展開を整理する。通時性と共時性の両軸から、イメージ論が政治、社会、技術に接続され更新されてきたことを示す。後編は2026年10月2日公開予定。
(出典:artscape)