イギリスの15の国立博物館・美術館、今後も入館無料に。海外観光客も対象
概要
イギリス政府は、国内15の国立博物館・美術館について、今後もすべての来館者を対象に入館無料を維持する方針を発表した。海外からの観光客にも入館料を課さない。2001年に導入された国立博物館の無料化政策が今年12月に25周年を迎えるのを前に、その継続を明確にした。デジタル・文化・メディア・スポーツ相のリサ・ナンディが9月28日、Art FundとThe Cultural Policy Unitがテート・リバプールで開催したイベントで発表した。対象には大英博物館、ナショナル・ギャラリー、テート、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)、ナショナル・ポートレート・ギャラリー、自然史博物館、ウォレス・コレクションなどが含まれる。無料化政策により、15館の年間来館者数は1999〜2000年度の2277万人から2025〜26年度には4467万人へと96%増加した。2025年にはALVA加盟施設の来館者数トップ10のうち6施設を無料の国立博物館が占めた。また、2024年にイギリスを訪れた海外旅行者のうち1182万人が旅程に博物館または美術館への訪問を含めており、これは訪英旅行全体の30.3%に相当する。ロンドンを休暇目的で訪れた旅行者に限れば57.9%に達した。無料化は収益機会を減らしておらず、各館は企画展、ショップ、飲食、寄付などから収益を確保し、2024〜25年度の15館の自己収入は計5億6300万ポンドに達した。
(出典:美術手帖)