「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」が神奈川県立近代美術館 葉山で開催中。銅版画のパイオニアによる、詩情溢れる作品世界
概要
戦後日本における銅版画のパイオニア、駒井哲郎(1920〜76)の没後50年を記念する展覧会「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」が、神奈川県立近代美術館 葉山で11月15日まで開催中だ。駒井は10代半ばで銅版画と出会い、東京美術学校で油画を学び、1951年に《束の間の幻影》で第1回サンパウロ・ビエンナーレ在聖日本人賞を受賞。「実験工房」に参加し、1954年に渡仏してヨーロッパの版画に触れ、帰国後も詩情溢れる作風で制作を続けた。詩画集や文学者との協働でも知られ、『銅版画のマチエール』などの著作も残している。本展は世田谷美術館の福原義春コレクションを主軸に、初期の油彩画や童話『夢を追う子』の挿絵原画など初公開作品を含む多彩な作品で駒井の軌跡をたどる。展示は「版画へのめざめ」「満ちてゆく夢と抒情」「白と黒の深淵」「美しき色彩の世界」「憧憬と探求」の全5章構成で、代表作の版画に加え、オディロン・ルドンや長谷川潔、恩地孝四郎ら影響を受けた作家の作品、銅原版、制作道具、写真などの資料も展示される。10月31日にはフランス文学者・堀江敏幸による講演会「駒井哲郎の装幀から見えてくるもの」も開催される。
(出典:Tokyo Art Beat)