坂本顕子|再びの揺れのなかで──全館再開までの記録とこれから
概要
2026年4月に平成28年熊本地震から10年を迎え、熊本市現代美術館は「熊本地震と文化的処方」展を開催したが、直後に令和8年熊本地震が発生。最大震度7を観測し、免震構造の館内でも可動壁のずれや粉塵落下などの被害が出た。美術館は直ちに休館を決定し、職員が安否確認と館内点検を行い、SNS等で情報発信。開催中の「ミナ・ペルホネン つぐ」展では養生とクリーニングを実施し、8月5日にフリーゾーン、8月9日に全館を再開した。一方、八代市立博物館や不知火美術館など周辺施設は復旧のめどが立たず、美術館は代替会場の提供やチャリティ受け入れで支援。前回との違いとして復旧のスピード感が挙げられ、開館時間中の発災対応マニュアルの見直しや避難訓練、レスパイト事業も開始した。災害時における美術館の役割を改めて問い直す報告である。
(出典:artscape)