ウジェーヌ・ブーダン展 印象派の父 ― 光を求めて
概要
本展は、「印象派の先駆者」「印象派の父」と呼ばれる19世紀フランスの画家ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)の画業を紹介する展覧会である。ブーダンは故郷ノルマンディーの空、海景、牧場の牛などをみずみずしい色彩と軽快な筆運びで表現したことで知られる。戸外で自然をじかに観察しながら、うつろいやすい光や大気を描写する制作手法は、若きクロード・モネをはじめとする当時の画家たちに大きな影響を与え、やがて印象派の誕生につながっていった。特に空や雲の表現は詩人ボードレールに「気象学的美の世界」と評され、バルビゾン派の画家コローに「空の王者」と称賛されている。日本では30年ぶりの本格的な展覧会となる今回は、人物や建築モチーフなどにも焦点を当てつつ、油彩、素描、パステル、版画などの約100点の作品により、近代風景画の発展に大きく寄与したブーダンの魅力を新たな視点で問い直す。会期は2026年11月28日から2027年1月31日まで、群馬県立近代美術館にて開催される。
(出典:ART iT)