【前編】民藝から里藝へ──万博後の亀岡から考えるアートと建築。京都「ART PARK PROGRAM」レビュー(評:三木学)
概要
京都府亀岡市の保津川公園で開催されている野外アートイベント「ART PARK PROGRAM」を、美術評論家の三木学がレビューする。本イベントは、アート、農小屋、市民活動の3つのアプローチから、土地の歴史や自然、人の営みとの共鳴を目指している。
亀岡は古くから多くのアーティストが拠点を置いてきたが、作品の多くは市外へ「輸出」される傾向にあった。本プログラムは、地域で生産されたアートを地域で消費する「地産地消」のモデルを提示している。また、かつてのスタジアム建設予定地がアユモドキの保全や有機農業の場へと転換された経緯もあり、食と芸術の両面における循環がこの地で重なり合っている。
三木は、大阪・関西万博と横浜での園芸博覧会の「間の谷間」に位置するこの試みが、万博後の芸術祭や建築が向かうべき一つの方向性を示していると論じている。
(出典:Tokyo Art Beat)