「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」(国立工芸館)レポート。社会の転換点に呼応した「デザイン」の実践をたどる
概要
石川県金沢市の国立工芸館で、企画展「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」が2027年1月11日まで開催中だ。本展は、同館が東京から金沢へ移転して以来、デザインの通史を総合的に紹介する初の試みとなる。18世紀半ばの産業革命以降、手工芸から大量生産へと転換する中で、工芸家たちの試行錯誤から「デザイン」が確立された。展覧会は4章構成で、第1章ではウィリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動やアール・ヌーヴォー、第2章では機械化を肯定したアール・デコ、第3章ではバウハウスに代表されるモダニズム・デザイン、第4章では第二次大戦後の多様化とCIシステムの先駆例などを紹介。記事は、各時代の名作を通じて歴史を概観するだけでなく、多義的となった現代の「デザイン」をどう提示するかという点に関心を寄せ、2000年代以降の動向にもう少し踏み込んでほしいと評している。
(出典:美術手帖)