鮭、生姜、バナナ? 画家・長谷川繁の現在地を探る「長谷川 繁 ペイン天狗」(豊田市美術館)レポート
概要
豊田市美術館で、画家・長谷川繁の美術館初となる大規模個展「長谷川 繁 ペイン天狗」展が2027年1月24日まで開催されている。1963年滋賀県生まれの長谷川は、愛知県立芸術大学大学院修了後、ドイツのデュッセルドルフ芸術アカデミーでヤン・ディベッツに学び、オランダでも制作を続けた。作品にはナスやキュウリ、バナナ、魚などの静物画の定番モチーフが繰り返し登場し、ドレープや椅子の脚など西洋絵画由来の要素も「かたち」として画面を構成する。限られた要素で常に違う絵を描く試みは行き詰まり、2013年に発表を休止したが、制作を続け2019年の個展で再開。本展は新旧作品を織り交ぜ、長谷川の徹底した意志と軽やかな展開を明らかにする。古今東西の作品を見るまなざしと幼少期からの独自の感受性にも光を当て、同館コレクションや蒐集品とあわせた一室も登場する。
(出典:Tokyo Art Beat)