皇居三の丸尚蔵館グランドオープン記念特別展「皇室の至宝—美いづるところ」開幕レポート。皇室は日本美術にいかなる影響を与えてきたか
概要
東京・日本橋の皇居三の丸尚蔵館で、グランドオープンを記念した特別展「皇室の至宝—美いづるところ」が2025年11月3日に開幕した。会期は2027年1月24日までで、前期・中期・後期の3期にわたり展示替えが行われる。本展は皇室が受け継いできた日本美術の至宝190件を紹介するとともに、正倉院宝物を皇居内で初めて一般公開し、明治時代に皇室所有となった法隆寺献納宝物も一堂に会する。同館は1993年に宮内庁三の丸尚蔵館として開館し、2023年10月に国立文化財機構へ移管。2025年11月3日に全面開館を迎え、展示室は旧来の約8倍となる1280平方メートルに拡張された。展覧会は「日本美術の精華」「正倉院宝物──古代の輝き」「明治──帝室技芸員の誕生」の3部構成で、源兼行《雲紙本和漢朗詠集》、狩野探幽《源氏物語図屛風》、伊藤若冲《旭日鳳凰図》など名品が並ぶ。皇室が日本美術の保存と発展に果たした役割を浮き彫りにする展覧会である。
(出典:美術手帖)