塚田優|ケヴィン・エスキュー『Ensmoothening』
概要
ケヴィン・エスキュー『Ensmoothening』(2026)は、秩序だったシステムに管理されたディストピア世界を描く。四辺に枠がある窓のような視点から展開され、外部のない閉じた世界で抽象的な物語が進む。本作はデイヴィッド・R・バンチのSF小説『モデラン』を原作とし、エスキューはその世界観を忠実に映像化した。後半では視点が反転し、管理者であるサイボーグが映し出される。エスキューは無機的なものに「生」を吹き込むアニメーションの可能性を追求し、過去作の肉感的表現がモデランの世界に残る「肉部品」を際立たせている。本作は第13回新千歳空港国際アニメーション映画祭(2026年11月20〜24日)で上映予定。
(出典:artscape)