「歌川広重 江戸のベストアングル」(東京国立博物館)レポート。ヒロシゲ・ブルーに染まる江戸をたどる
概要
東京国立博物館本館で9月29日から12月20日まで開催される特別展「歌川広重 江戸のベストアングル」のレポート。浮世絵の研究と普及に貢献した内山晋旧蔵の浮世絵1025点の受贈を機に開催された本展では、広重の代表作「東海道五拾三次」「木曽海道六拾九次」「名所江戸百景」の三大シリーズを中心に、3期に分けて全点公開する。各期でそれぞれのシリーズが完全展示され、広重の代表的な風景画シリーズの全貌を一望できる貴重な機会となっている。第一章では、広重が風景画の絵師として歩み出した契機となった初期作品「東都名所」(1831年頃)などが紹介され、歌麿や北斎らの先例がある構図の中にも広重らしい抒情性が感じられる点が評価されている。広重(1797〜1858)は八代洲河岸生まれで、10代半ばに歌川豊広に入門。当初は美人画や役者絵も手がけたが、やがて風景画へと軸を移し、大きな成功を収めた。
(出典:Tokyo Art Beat)