IAMAS創立30周年展「the Augmentation」が東京で開催。AIやVRは私たちの知覚をどう変えるのか?
概要
岐阜県大垣市の情報科学芸術大学院大学[IAMAS]の創立30周年を記念する展覧会「the Augmentation——テクノロジーとアートの短絡(ショートサーキット)」が、11月21日から23日まで東京・芝浦のSHIBAURA HOUSEで開催される。本展は、IAMAS修士課程プロジェクト研究から「Augmented State Project」と「テクノロジーの〈解釈学〉」の2つを軸に、AIやXRなどのテクノロジーが私たちの知覚や身体にもたらす変化に着目し、技術と芸術の関係を問い直す。
「Augmented State Project」は、意識や知覚の変容とメディアの関係を探究するプロジェクトで、ブライオン・ガイシンらが考案した《Dreamachine》を再制作した装置と、その原理をVRへ展開した《Dreamachine VR》を展示。さらにIAMAS卒業生の永井歩によるVR作品《Virtual Hallucinogen》も紹介し、現実の身体と仮想的環境の関係に目を向ける。
もうひとつの「テクノロジーの〈解釈学〉」は、既存のメディアアート作品を自らの手で再制作する実践だ。やんツーの《落書きの原理について》の再制作を展示するほか、クワクボリョウタの《10番目の感傷(点・線・面)》や三原聡一郎の《空気の研究》については再制作過程のドキュメンテーションを紹介。技術がブラックボックス化する現代において、作品を構成する技術や制作過程を検証し、テクノロジーを自ら解釈し直すことを目指す。
会期中には、クワクボリョウタや畠中実らによるトークイベントや研究会も予定されている。本展は、技術を使って何ができるかという問いから、技術そのものをいかに理解し向き合うかという問いへと視点を広げる3日間となる。
(出典:美術手帖)