【後編】民藝から里藝へ──万博後の亀岡から考えるアートと建築。京都「ART PARK PROGRAM」レビュー(評:三木学)
概要
京都・亀岡保津川公園で開催中の野外アートイベント「ART PARK PROGRAM」(9月18日〜11月8日)を、美術評論家の三木学が「万博後」の視点から読み解くレビューの後編。前編に続き、アート展示「Art Sprout」と建築家・大野宏による竹と稲藁の作品群を論じる。テーマ「unearth(アンアース)」のもと、全国146組から選ばれた7組が、空気、地下の生命、土地の記憶、人と生きものの関係を掘り起こす。上田要《4つの空気》と呼吸《Be-re-earth》は亀岡の空気を題材にし、西久松友花《Web of Life》は菌糸や冬虫夏草を陶で造形、浅田遼《Accumulation》は乾漆で架空の骨格を制作し退色も作品に取り込む。yamfum studio×ReLink《霞池》は古ガラスで円形構造物を組み、大川なずな《Selection》は亀岡牛を木彫で表し、飛聲《THE WALL WE SHARE》はボルダリングと絵画、地域との対話を融合。7組の作品は絵画、木彫、陶芸、漆芸、竹細工、ガラスなど伝統的技法を横断し、屋外展開が展示場所を限定しない可能性を開く。掘り起こされたのはアートの技法でもあったと結論づける。
(出典:Tokyo Art Beat)