フランス オルセー美術館が捜索 ナチスが略奪した美術品の持ち主は誰…ルノワールやドガなどの名作「最後のチャンスかも」
概要
パリのオルセー美術館は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツに略奪されるなどして所有者が不明になった美術品225点を管理している。戦後80年以上が経過し、所有者の確認が困難になりつつあるため、同館は2023年に専門家チームを編成して来歴調査を進めており、2024年5月からは13点の作品を常設展示し、所有者の手がかりを求めている。展示にはルノワールの肖像画や、アウシュビッツ強制収容所で虐殺されたユダヤ人収集家が所有していたドガの絵画なども含まれる。フランス政府も返還を急いでおり、略奪品の返還手続きを簡素化する法律を施行するなど、所有者への返還を進めている。今秋にはゴッホの作品に関する返還審議も予定されている。歴史的な混乱による記録の欠如や来歴の不明な作品も多く、調査は困難を極めるが、関係者は「所有者特定の最後のチャンスかもしれない」と語り、あらゆる手を尽くしている。
(出典:読売新聞)