塚田優|生成AIという人工プラトン主義のゆくえ──レフ・マノヴィッチ、エマニュエーレ・アリエッリ『人工美学 生成AI・アート・ビジュアルメディア』/前編
概要
本記事は、レフ・マノヴィッチとエマニュエーレ・アリエッリによる『人工美学 生成AI・アート・ビジュアルメディア』(2026年刊)を紹介する前編の書評です。著者たちは、生成AIという現代の「AI狂騒曲」を美学や芸術制作の歴史的射程で捉え直す試みを行っています。マノヴィッチはメディア論・コンピュータ科学の視点から、アリエッリは美学・芸術哲学の視点から各章を分担執筆し、議論は基礎から始まるため読者が脱落しにくい構成になっています。記事では、アリエッリによる「美とは何か」という問いや、マノヴィッチによる生成AIを芸術制作の歴史(道具での制作→補助装置→機械記録→シミュレーション→生成AIによる予測)に位置づける5段階の体系的整理が紹介されています。この整理は、彼の過去の著作における理論の延長であり、制作現場の人々にも生成AIについて考える視座を与えるものです。記事は「後編へ」と結んでいます。
(出典:artscape)