顧剣亨の独自の手法デジタル・ウィービングが誘う、写真を超えた視覚体験
概要
1994年京都生まれのアーティスト、顧剣亨は、都市の風景などを撮影した複数のデジタルイメージのデータを抜粋し、「織る」ように再構成する独自の手法「デジタル・ウィービング」で知られています。この手法では、4枚の写真を均等に加工し、1ピクセルごとに削除と保留を繰り返すことで、焦点や輪郭のない大画面のイメージを生成します。グレーの色はハイライトとシャドウのピクセルが混ざり合って生まれ、色も褪せていくため、従来の写真鑑賞を超える体験と視ることへの思索を誘います。顧氏は、この技法が「中国の水墨の山水画」のような、一点透視図法ではなく、どこを見ても遠近感が異なる、時間と空間が包み込まれた世界観を生み出すと感じています。彼は2026年に東京・国立新美術館で開催される「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート展」と同時に開催された「YJA」に選出されています。
(出典:Tokyo Art Beat)