原ちけい|出光真子 おんなのさくひん──ある映像作家の自伝
概要
東京都写真美術館で開催される出光真子の回顧展に関する記事です。出光はビデオアートとフェミニズム・アートの先駆者として、娘、妻、母といった役割がいかに社会制度やメディアを通じて女性に押し付けられ、内面化されるかを映像で解剖してきました。
彼女の作品は、家庭という私的空間における権力構造や、ジェンダーによる役割分業を鋭く批判しています。1960年代のアメリカでの経験やウーマン・リブの影響を受け、マスメディアが作り出す均質な女性像を、過剰な編集や身体的なイメージを用いることで批評的に描き出しています。
本展は、自身の家族や制度を解体し、個人的な身体経験を社会的な権力の問題へと昇華させた、出光真子の映像作家としての軌跡を辿るものです。
(出典:artscape)