五十嵐太郎|建築遊歩14──徳島の石上純也展から考えたこと
概要
建築評論家の五十嵐太郎氏は、政治的な問題から会期直前に中止が危惧された「石上純也展──徳島文化芸術ホールへと続く、風景と建築の思想──」を、民間ビルを会場に開催された際に訪れた。本稿では、知事の意向で中止に追い込まれかけた経緯や、結果的にコスト増と規模縮小で設計が変更された新計画と、完成寸前だった石上純也氏の元案との比較を振り返る。五十嵐氏は、石上氏との過去の協業や展覧会の経験を交えながら、本来建つはずだった石上案の「公共空間としての価値」を再確認する。さらに、こうした展覧会の機会が、通常の公共建築計画においても市民に建築内容を理解させる場として必要不可欠であることを提言。海外の事例を引きながら、公共建築が市民に開かれるべき根本的な課題を投げかける。
(出典:artscape)