私が「国旗損壊罪法」に反対する理由──日の丸を描いてきた美術の側から(文:暮沢剛巳)
概要
美術評論家の暮沢剛巳氏は、2024年8月に施行された国旗損壊罪法に反対する共同意見に賛同した一人として、この法律が表現の自由を制約する危険性を指摘する。彼は、「著しく不快」を誰が、どのような基準で判断するのかという根本的な疑問を呈し、国旗の損壊を禁じる立法事実( nationwide での多数の事例など)が欠けていると論じる。また、現在の器物損坏罪で対処可能である国旗だけを対象とする必要性にも疑問を投げかける。柳幸典氏の「ヒノマル・イルミネーション」や「ザ ワールド フラッグ アント ファーム」のような、日の丸を描いた現代美術作品の存在を念頭に置きながら、1999年の国旗国歌法制定時の議論を振り返り、法律による「国民感情」の統制が実際には浸透しておらず、新たな法制化はその失敗を認めるものだと主張する。彼は、この方向のエスカレーションが、『君が代』の自由なアレンジを禁じるような事態を招く可能性さえ示唆する。
(出典:Tokyo Art Beat)