杉江あこ|TOPコレクション 明日の食卓
概要
本稿は、2026年7月から9月まで東京都写真美術館で開催された「杉江あこ|TOPコレクション 明日の食卓」という展覧会の観展記です。展示は全4室で構成され、第1室「あのとき、あの食卓で」では日常の食風景を情緒的に、第2室「食と地域のあいだに」では食と土地の結びつきをジャーナリズム的に紹介。特に米国統治下の沖縄の暮らしを切り取った写真が印象的でした。第3室「環境のなかで」では、人間の生活圏に出没する野生動物の写真が並び、「人新世」における人間と動物の食をめぐる現実が突きつけられました。最後の第4室「明日の食卓」では、高齢化や一人暮らしの増加に伴う「孤食」を扱う映像作品が紹介され、孤食と会食のあり方について考えさせられました。写真や映像というリアルな表現媒體を通じて、「食」という幅広いテーマの多面性を探求した展覧会でした。
(出典:artscape)