挿絵から舞台美術まで、異才のマルチタレントに迫る ─ 大阪中之島美術館「カール・ヴァルザー展」
概要
20世紀前半の多才な美術家カール・ヴァルザー(1877-1943)は、絵画だけでなく舞台装置や衣装、挿絵、装幀でも活躍しましたが、その功績は長らく歴史の闇に埋もれていました。現在、祖国スイスで再評価が進む中、大阪中之島美術館にて日本初の回顧展が開催されています。本展は4章に分かれており、第1章では「絵画と素描」を、第2章では「日本滞在」を取り上げています。ヴァルザーは1908年に小説家ベルンハルト・ケラーマンと共に日本を訪れ、特に京都・宮津に心惹かれました。滞在中に描かれた挿絵原画や、当時の風景を描いた作品が展示されています。第3章では、弟である著名な文筆家ローベルト・ヴァルザーの著作に提供した緻密な挿絵が紹介されます。第4章では「舞台美術」が取り上げられ、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』やビューヒナーの『レオンスとレーナ』の衣装デザインや舞台美術の下絵などが展示されます。本展は、歴史の闇に埋もれていたヴァルザーの軌跡を明らかにするもので、フェルメールや若冲のような大スターになる可能性を秘めていると期待されています。なお、本展の開幕を記念して、7月18日(土)までの期間、各日先着100名様にオリジナルシールがプレゼントされます。
(出典:アイエム[インターネットミュージアム])