国旗をめぐる表現は処罰されるのか。美術評論家連盟有志が「国旗損壊罪」に反対
概要
美術評論家連盟の有志48名は、国旗を用いた芸術表現や政治的表現を制限する可能性があると考え、国旗損壊罪の新設に反対する共同意見を発表した。対象となる法案は、国会で可決された「国旗の損壊等の処罰に関する法律案」で、国旗を公然と損壊・除去・汚損した者に対し、拘禁刑または罰金を科すものだ。共同意見では、既に器物損壊罪で処罰可能な行為を重複して規制する点や、国旗を大切に思う感情の保護対象が曖昧である点を指摘し、判断が恣意的になる恐れを訴えている。さらに、国旗が絵画や写真、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど多様な芸術表現に使われてきたことから、芸術表現と政治的表現の境界が曖昧であるとし、法案成立により国旗を使用する表現自体が避けられるようになる危険性を強調している。
(出典:Tokyo Art Beat)